「首都圏模試センター」によりますと、1都3県を中心としたことしの私立と国立の中学受験者数は5万2400人で、過去最多となった去年より200人減ったものの過去2番目に多くなりました。
前の年より減少したのは2014年以来10年ぶりで、小学6年生の人口減少が主な要因とみています。
少子化が進む一方で、受験者数は微減にとどまったことから、受験率は18.12%と10年連続で上昇して過去最高となりました。
首都圏模試センターの北一成教育研究所長は「中学受験ブームは続いている」とした上で、大学入試の変化に、中高一貫校の方が迅速に対応する傾向があることや、先を見通せない社会に不安を感じている保護者が、グローバル教育や理数教育に力を入れる私立中学に子どもを進学させたいと考えていることなどを挙げています。
今後の見通しについては「受験者数は少子化の影響で緩やかに減少するが、私立中学の教育への期待から受験率の高止まりは今後も続くのではないか」と分析しています。